創作能 「五月花」「黒船」
令和二年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演
創作能(日米文化交流 – 温故創新 - プロジェクト)
<演目のあらすじ>
創作能「五月花(メイフラワー)」※初演2014年ロサンゼルス
時はメイフラワー号が米大陸へ到達した1620年から400年後の春、場所はボストン南郊の港町プリマスの浜辺。教会の神父(ワキ)が港を眺めつつメイフラワー号の偉業を回想している、そこへ船長の精霊(シテ)が現れ、問答の後、メイフラワー号の奇瑞を称え、アメリカの国土安穏と民心平安を願い、祝意をもって舞い納める。
創作能「黒 船(ブラックシップス)」(初演)
漂流中助けられアメリカで教育を受けて帰国し、黒船来航の日米交渉には通訳などとして重用されたジョン万次郎(ワキ)が、明治初年、病を得て役を辞し土佐に帰る途上、浦賀に立ち寄り、古を偲んでいる。そこへ何処方ともなく日米和親条約締結に尽力したペリー(シテ)の霊が現れ、ペリー没後の日米関係のありようにつき問答の後、令和なる日米和親の弥栄(いやさか)を願い、その思いを万次郎に託して、何処方ともなく消え失せるのであった。
開催日時2020年11月05日 (木) 19時始曲